聖トマス大学における「トマス・アクィナス研究所」は「トマス・アクィナスの思想と現代の根本問題」および「トマスの現代的意義」を研究課題とし、それが六つの部門に区分されます。
(I)思想史におけるトマス・アクィナス(トマス思想の源
泉、トマスとその時代、トマス思想の展開)。
(II)神学的問題(神と救済史、神論、キリスト論、教
会論)
(III)倫理学(倫理的規範の基礎、人間の自律と神律、律法 と福音、自由と責任)
(IV)形而上学(形而上学と言語哲学、形而上学と現象
学、実存の哲学と人格の哲学、形而上学と歴史)
(V)人間学(人間の本性と自然法、人間と社会、人間
・自然・芸術)
(VI)自然世界と科学(コスモロジ、科学と世界、進化と
未来、物質の構造、因果性と目的論、科学と哲学)
トマス以後の世界においては、政治や宗教の情勢は非常に変化し、科学も驚くほど進歩し、歴史や地理に関する知見も拡大したことに応じて学問の扱う問題は、トマスの時代と比べてはるかに複雑になっている。だが、トマスの方法論を学ぶこと、すなわち、すべての説に対して心をひらき、すべての説から真実なるものを学び取り、それを自分の思想の血肉に化していくという態度は、現代の私たちにも必要であると思われます。
2007年4月19日(木)の理事会の決定と同日の教授会の報告により「トマス・アクィナス研究所」が創立されました。